ネットコミの凄まじい力。

今や、ネット上で一大ブームになっている感のある「電車男」。
(詳細はキーワードから該当サイトリンクに飛べます)
この話、実はチャット仲間から5月12日くらいに聞きました。
その時は、まさかここまで波及するとはそいつも思っていなかったようです。
「電車男論」なるものもネット上を賑わしているようですね。
私も2回ほど取り上げたんですが、一回目はまだキーワードも出来ていなかったかと思います。
で、現在に至ってはほんと本か映画にでもならんばかりの勢い。

しかし、どうしてここまで人気になったんでしょうね?
リアルタイム感覚でノンフィクションだから?
電車男が純粋でまっすぐだったから?
エルメス嬢が素敵な女性だったから?
2chの住人が暖かく見守っていたから?

それぞれに少しずつ要因があるようですが、私の考える主因は、
「ネットコミ」によるものだと思います。

口コミがなぜ威力を発揮するか?
それは、情報の特殊性・稀有性によるものだと考えます。
どこの本にもテレビにも載ってない情報だけど、信憑性はありそうな情報。
これは好奇心をものすごくくすぐる事になります。
で、実際その情報を確認し気に入れば、新たな貴重な情報伝達者へと変貌を遂げる。
「ふふふ、おれはこんな事を知ってるんだぜ〜」とちょっぴり優越感を持って。(笑)
その情報が本当に価値のあるものであればあるほど、口コミの勢いはとどまるところを知りません。
「知る人ぞ知る」店があっという間に行列になるパターンはまさにこれ。

ネットコミ、ってその不特定多数版なんですよね。

口コミは1対1。
ネットコミは1対大多数。

日記やプログで、周りが見るのを承知で貴重な情報を伝達する。
世界に向けて「特殊で稀有な情報」を発信するんでっせー、お客さん。(誰だ)

ただ、この情報は斬新なものでなければなりません。
例えば「ラーメン屋」の情報はもう飽和状態なのでネットコミは既にその神通力を失い、
本当にうまいラーメン屋だけが結果的に勝利する図式になっています。
行ってみて納得して再ネットコミになって、その情報がずーっと続いてやっと・・って感じでしょうか。

その点、「電車男」は内容自身が大半の人には斬新。

”いまどき”助けてもらった事に対してお礼をする”律義な”娘さんに惹かれていく”純情男”が
口は悪いが”人情味のある”2ch仲間に助けられ、自分でも成長しながら
最後は大願成就する・・・まさに絵に描いたようなサクセスストーリー。

2chという特殊環境の中で育まれていったごくごく単純な恋物語。
この環境でないとこの話はここまで反響を呼ばなかったかと思います。

悪い事ばかりでなく、こうやって良い話も話題になってくれるのは嬉しい限り。
ネットコミの凄さも改めて認識。

私自身、暴走する事もあるので気を付けます。
(どこの誰がみてるかもしれないし)